寝袋選びのポイント
1.寝心地を大切にするならスクエア(封筒)型、保温性を大切にするならマミー型
スクエア(封筒)型は足元にゆとりがあるため、寝返りを打ちやすく、リラックスした寝心地を得ることができます。
その一方で、足元のスペースが温まりきらずに冷えの原因となります。
マミー型は足元まで身体にそって作られているため、寝袋が体温をしっかりと蓄え、暖かく寝ることができます。
温かい季節は封筒型、最低気温が氷点下を下回る寒い季節はマミー型のように使い分けをおすすめします。
2.快適温度を目安として必要な温度帯を選ぶ
寝袋の最も重要なスペックは"快適"温度です。
"下限"温度や"限界"温度ではありません。
快適温度は一般的に代謝が低く、寒さに対する耐性が低い人が、リラックスした耐性で寒さを感じることなく睡眠できるとされる温度です。
Snugpakの快適温度は英国人が寝袋に入ってテストを行い設定しています。
人が入ってテストを行っており信頼できる快適温度ですが、基礎代謝や寒さへの耐性は個人差が大きいため、寒さへの耐性に不安がある方は想定される最低気温より-5℃低い快適温度の寝袋を選ぶことをおすすめします。
3.標高を考慮して必要な温度帯を選ぶ
気温は標高の高さに直接影響されます。一般的に100m標高が上がると、気温は0.6℃下がると言われています。
キャンプ場付近の気温が分からない時は、近隣都市の最低気温とキャンプ場の標高を調べることで、キャンプ場の最低気温の目処を付けることができます。
4.寝袋だけで防寒を行わない
寝袋は他の就寝道具と組み合わせて真価を発揮します。
もっとも冷えを感じるのは地面からくる冷気です。背中から冷気を感じると安眠はできません。
コットで地面から物理的に離れる、R値の高いマットや分厚いインフレーターマットを使用するなど、地面からの冷気対策も大切です。
本コンテンツの気温データは気象庁過去の気象データを使用しています。(https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php)